
こころの健康を、社会全体で考える一日に。
毎年10月10日は「世界メンタルヘルスデー」です。
「世界メンタルヘルスデー」は、世界精神保健連盟(WFMH)が1992年に創設した国際的な啓発活動です。メンタルヘルスへの理解を深め、こころの健康の重要性を広く伝えるとともに、精神疾患に対する偏見や差別をなくし、正しい知識を広めることなどを目的として始まりました。
その後、世界保健機関(WHO)も協賛し、現在では世界各国でメンタルヘルスについて考え、理解を深める機会となっています。
メンタルヘルスは、精神疾患の有無だけで捉えられるものではありません。ストレスへの対処、自分の能力の発揮、学習や仕事、地域社会との関わりなど、日々の生活と深く関連しています。
こころの健康を支えるために
こころの健康を守るためには、当事者の経験や気持ちに寄り添い、その人自身の言葉や意思、希望を尊重することが大切です。
また、人とのつながりに加えて、動物や自然とのつながりも、私たちのこころの健康を守る大切な要素の一つです。
例えば、犬や猫などの動物と触れ合うことは、安心感や癒やしを感じるきっかけとなることがあります。動物との触れ合いを通じて心身の健康を支える「アニマルセラピー(動物介在活動・動物介在療法など)」も、その一つです。
また、森林や公園などの自然の中で過ごすことも、気分転換やリラックスにつながることがあります。木々の緑を眺めたり、森の中を歩いたり、自然の音や香りを感じたりする森林浴など、身近な自然に触れる時間を持つことも、こころの健康を守るきっかけになります。
このように、人と人、人と動物、そして人と自然とのつながりを感じられる場を育てることは、心身ともに健やかに暮らせる社会を考えるうえで大切な視点です。
こころの不調を個人の頑張りだけで抱え込むものではありません。苦しい時には遠慮なく医療・保健・福祉などの専門的なサポートに頼ることも大切です。
2026年のテーマ
2026年の世界メンタルヘルスデーのテーマは、「当事者の体験に耳を傾ける:本当の声から、本当の変化へ」です。
WHOは今年、こころの不調や精神疾患などを経験した人々の「生きた経験」を尊重し、その声や知識をメンタルヘルスに関する政策やサービス、支援のあり方などに反映していくことの重要性を示しています。
当事者を単に支援を受ける側としてではなく、その経験や知識を、より良い社会や支援の仕組みをつくるための大切な力として捉えること。
それが、誰もが尊厳を保ちながら、安心して暮らせる社会につながっていきます。
一人ひとりの声に耳を傾けることから、こころの健康を大切にできる社会へ。
10月10日「世界メンタルヘルスデー」を、自分自身や身近な人のこころの健康について考えるきっかけにしてみませんか。